見立ててもらう楽しみ

先日のハワイ滞在中に、ニーマン・マーカスに買い物に訪れたときのこと。

 

基本的に円高でお得感があるし、おまけにセール品もたっぷり!
あれやこれやと物色しつつ、トリーバーチの紫のワンピースを試着したわたし。

すると、担当してくれたベテラン世代の店員さんが、わたしが試着している間に
「こんなのはどう?」とワンピースを新たに2着、持ってきてくれました。

ところがそれは2着とも、自分では絶対に選ばない色&デザイン。
よって「うーん、それよりも今着ているコレの色違いを着てみたい」とスルーしたのでした。


そして、色違いの黒を試着。
紫も黒も素敵だけど、なかなかパンチの効いたデザインで
私が着た場合、普段使いにもパーティーにもOKと見せかけて、
実はどっちにも中途半端かも、という印象。。。


そこへまた、例の店員さんがやってきて、「これを着てみたら?」と薦めるその手には
さっきの2着と、トリーバーチの別のワンピース1着の合計3着。

2回も薦めるってことは、よっぽどおすすめなんだろうな、ということで、
その2着を試着してみることにしました。
1着はヘルムート・ラングの黒地のプリントワンピース、
もう1着は3.1 Philippe Limのえび茶色の無地のワンピースでした。


すると、なんと!

自分で言うのもなんですが、めちゃめちゃ似合うじゃあーりませんか!!

いずれの色もプリントも、自分では絶対に選ばないタイプ。
だけど、鏡の中の自分はなかなか悪くない。おまけにサイズもぴったり。


結局、その2着をまんまとお買い上げ。

ベテランの店員さんのプロの仕事に、感動することしきりでした。


先日、モデル・女優の杏ちゃんにインタビューした際に、彼女が
「買い物に出かけたときに、自分では絶対に選ばないタイプの服を
友達や店員さんに薦められて着てみたら意外と似合っていた、なんて体験をすることがある。
そんなふうに、新しい自分を発見する瞬間が好き」と言っていたのですが、
いやー。まったくもってそのとおりの体験をしちまいましたねえ(笑)。


視点を少し変えてみることで、選択肢が増えて、その結果、
進む道がおのずと決まる、というのは、色でいうとグリーンのもつテーマですが、

「視点を変える」には、自分の先入観を手放して
誰かのアドバイスにシンプルに従ってみるのも、断然アリ!

アドバイスに従っても、結局、最後に決めるのは自分であることに変わりはありません。
それに、人間の先入観や思い込みというのは相当にしつこいので
手放そうと頑張ったって、そう簡単に手放せやしないのです。
だから、そういった自己ジャッジは軽く無視するくらいで、ちょうどよかったりする。


もっと自由に、柔軟に。
日々、変化していく自分を楽しんでいきたいものです。


ハワイ
カイルア・ビーチのグリーン。